沖縄で船を所有しているとか、購入予定とか、レンタルできるなどで、クルージングを楽しみたい人に向けたお話となります。
久高島(くだかじま)は、沖縄本島南部の南城市(なんじょうし)の東海岸線の知念岬(ちねんみさき)から、東南東の方向に約5kmに位置している有人島です。
琉球の開闢(かいびゃく)始祖・アマミキヨが降り立った島とされており、神の島として崇められていて、島自体が聖地となっています。
久高島には、立ち入り禁止の場所がありますし、祭祀の期間などは水着や半裸で歩き回らないなど、訪問する場合には配慮が必要です。
久高島にはフェリーと高速船が往来していて、フェリーで約25分、高速船で約15分という近さです。
所有艇にてクルージングで行く場合には、ビーチの砂浜に着けて上陸というよりも、久高島の港に停泊させてもらう形になるかと思います。
私は所有艇で久高島に停泊したことがないのでハッキリとしたことは言えないのですが、役場や漁港などに問い合わせれば、停泊は可能だという話を聞いたことがあります。
ただ、神の島として崇められており、昔は簡単には行くことができなかった島ですし、今でも「島にお邪魔させていただく」という謙虚な気持ちで訪問することが大切とされていて、騒いだりするのも良くないといわれている場所ですので、クルージングで行くのであれば、島の近くまで行ってゆっくりと島を外から眺めるくらいが良いのではないかと思っています。
現在は、観光客も多く上陸していますし、レンタサイクルなどもありますので、観光に訪れても大丈夫な島ですが、小さな石や砂粒でも持ち出し禁止になっているので気をつけてください。
フェリーで行った時の経験からの話ですが、レンタルサイクルでも十分に島内をまわれるのですが、舗装されていない道路も多いので、それも含めて、何もないけどのどかな島内をゆっくりとサイクリングして楽しむ気持ちでまわると良いのかなと思います。(食堂や売店などはあります)
私の場合、クルージングだと、海から島を眺めて上陸せずに過ごしています。
久高島を海から眺めたあとは、近くにある無人島の小さな島であるコマカ島などに行ってみるのも良いでしょう。
コマカ島は、白く美しい砂浜と、緑の樹々、青い海のバランスが良く、とても美しい無人島です。
神の島である久高島と、その周辺のクルージングには、与那原マリーナなどから18ftから25ftくらいの船でアクティブにクルージングするのもよいですし、もう少し大きな船でゆったりとクルージングするのも良いです。
西海岸ではアクティビティが多くて観光客も多いですが、東海岸のこの海域は観光客も少なくアクティビティも少ないので、海を眺めてみてもとても静かなイメージです。
アクティビティはないものの、平水区域なので海況も穏やかな日が多いので、のんびりとクルージングを楽しむことが出来る海域かと思います。
沖縄県外から沖縄に観光に来る場合、どうしても西海岸の華やかな場所で楽しむことが多くなると思いますが、アクティブに楽しむのではなくてのんびりと過ごしたい人や、何度も沖縄に来ている人などは本島の東側を好む人も多いです。
沖縄本島の東海岸にはコンビナートなどがあったりしますし、華やかな街もないので西海岸に比べると寂しい雰囲気と感じる人もいますが、クルージングで楽しむ場合には海況も良く、有人島も無人島も近くにあり、クルージングに適している海域ですので、東海岸をクルージングしたことのない人は、一度試してみていただきたいと思います。
久高島は、与那原マリーナから直線距離で約13km、航行距離で14km弱、沖縄マリーナから直線距離で約18km、航行距離で19km弱、くらいになります。
あとは、漁港などの許可を得てランチング(スロープでおろす)して、出航することになります。
西側の糸満フィッシャリーナなどから反時計回りで本島の南側を回り込んで久高島に行く場合、航行距離で約33kmくらいかと思います。
南側を回り込んで久高島に行く場合、コマカ島の南側が浅瀬になっているので座礁しないように注意が必要です。
また、こうした浅瀬があるから南からの波が弱まって内側は平水区域となっていて、このため東海岸からのアプローチの場合には海況も穏やかで楽なのですが、糸満フィッシャリーナなどから南側を回り込んでくる場合には、その外側の海を航行するので、天候や海況の判断も変わってきます。
南側を回り込んで久高島に行く場合には、しっかりと情報収集して慎重に判断しましょう。
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