沖縄で船を所有しているとか、購入予定とか、レンタルできるなどで、クルージングを楽しみたい人に向けたお話となります。
ケラマ諸島に属している島々の中で東に位置していて、最も本島に近いのがチービシ諸島です。
チービシ諸島は、ケラマ諸島に属する島々の中では那覇市の海岸線から西(西北西)に約10kmから14kmくらいに位置しているので、クルージングで行きやすい場所となります。
神山島(かみやましま)、クエフ島(くえふじま)、ナガンヌ島(ながんぬじま)の3島の無人島から成るチービシ諸島は、ケラマ諸島の中でも手軽に行けることから、那覇市から船での半日コースでシュノーケリングやダイビングを楽しめる場所として、観光客などに人気のスポットになっています。
こうしたツアーで使用される船は、40ftから60ftくらいの船が多く、シュノーケリングやダイビングの他に水上バイクなども持って行き、島の周辺にアンカリングしたあとに水上バイクで遊んだりもします。
ですので、クルージングで行く場合、あまり近づき過ぎると迷惑をかけてしまいますし危険でもあるので、ある程度の距離をとってアンカリングした方がよいと思います。
また、30ftくらいの和船などでシュノーケリングやダイビングに行っているショップもありますし、22ftから24ftくらいの船で行くツアーを開催しているショップなどもあります。
ですから、どのくらいの船であればチービシ諸島に行けるかと言われれば、20ftクラスでも行けないことはありませんが、正直なところ少し怖いかなと思います。
那覇市や宜野湾市あたりから船で行く場合、港の周辺や見える範囲ではベタ凪でほとんど波がなくて風も吹いていないのに、数km先から急に波が高くなっていたりすることがあります。
波や風の状況をネットやアプリで調べて大丈夫そうでも、そういうことがあるのです。
チービシ諸島に着いてしまえば、島陰に入って穏やかに航行出来ますが、途中で波が高いところがあったりすると、かなり危険ですし、帰りもその海を航行して帰ってこなければならないので、無理をしないで引き返した方が良いです。
また、そうした場所ですので、往路では穏やかに航行できても復路で海況が悪いこともあるわけなので、20ftクラスの船で行く場合には本当に気をつけなければいけないと思います。
20ftの船だと、波高1mもあればかなり危険で怖い思いをしながらの航海になりますので、海況が良いコンディションでも23ft以上のサイズの船で行くのが良いでしょう。
チービシ諸島の中でも本島に一番近い神山島の南側は、ラビリンスと呼ばれている地形を楽しめるダイビングポイントがあるのでダイビング船がアンカリングしていたりしますから、神山島の南側あたりは最初にクルージングで行く場所として良いかと思います。
ダイバーが潜っている可能性があるので、ダイビング船には近づかないように気をつけてください。
ナガンヌ島は、特定の業者だけが上陸出来るようになっているので、桟橋などが整備されていますがクルージングで行って上陸することは出来ません。
また、チービシ諸島の島々の周辺は、遠浅になっていますので気をつけなければいけません。
満潮や干潮を考慮して、船である程度まで近づいたところでアンカリングし、SUPやゴムボートなどで島に上陸する人もいますが、SUPやゴムボートなどはわずかな波や風にも流されてしまい、人力では抵抗することが出来ない場合もあるので注意が必要です。
クルージングで行くなら、島陰になるようなポイントを選んでアンカリングし、船の上でコーヒーを飲んだり、ランチしたり、シュノーケリングしたりして楽しむのが安全で良いのではないかと思います。
ナガンヌ島は上陸しなければ近くでアンカリング可能です。
神山島とクエフ島は上陸可能ですが、水深、満潮時間と干潮時間、風、波を判断して上陸しましょう。
【神山島】
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【クエフ島】
Googleマップ
〒901-2223
沖縄県宜野湾市大山6-2-11
TEL 080-3255-8482